歌姫
唄:中島みゆき、作曲・作詞:中島みゆき、編曲:青木望
発売年:1982、アルバム:寒水魚
淋しいなんて口に出したら、
誰もみんなうとましくて逃げだしてゆく。
淋しくなんかないと笑えば、
淋しい荷物、肩の上でなお重くなる。
せめてお前の歌を安酒で飲みほせば、
遠ざかる船のデッキに立つ自分が見える。
# 歌姫、スカートの裾を、
歌姫、潮風になげて...
夢も哀しみも欲望も歌い流してくれ!
南へ帰る船に遅れた、
やせた水夫ハーモニカを吹き鳴らしてる。
砂にまみれた錆びた玩具に、
やせた蝶々密をさがし舞いおりている。
握りこぶしの中にあるように見せた夢を、
遠ざかる誰のためにふりかざせばいい...
# 繰り返し
男はいつも嘘がうまいね!
女よりも子供よりも嘘がうまいね!
女はいつも嘘が好きだね!
昨日よりも明日よりも嘘が好きだね!
せめてお前の歌を安酒で飲みほせば、
遠ざかる船のデッキにたたずむ気がする。
# 繰り返し
握りこぶしの中にあるように見せた夢を、
もう二年、もう十年、忘れすてるまで...
# 繰り返し
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