November 19, 2013

歌姫


唄:中島みゆき、作曲・作詞:中島みゆき、編曲:青木望

発売年:1982、アルバム:寒水魚

淋しいなんて口に出したら、
誰もみんなうとましくて逃げだしてゆく。
淋しくなんかないと笑えば、
淋しい荷物、肩の上でなお重くなる。

せめてお前の歌を安酒で飲みほせば、
遠ざかる船のデッキに立つ自分が見える。

# 歌姫、スカートの裾を、
歌姫、潮風になげて...
夢も哀しみも欲望も歌い流してくれ!

南へ帰る船に遅れた、
やせた水夫ハーモニカを吹き鳴らしてる。
砂にまみれた錆びた玩具に、
やせた蝶々密をさがし舞いおりている。

握りこぶしの中にあるように見せた夢を、
遠ざかる誰のためにふりかざせばいい...

# 繰り返し

男はいつも嘘がうまいね!
女よりも子供よりも嘘がうまいね!
女はいつも嘘が好きだね!
昨日よりも明日よりも嘘が好きだね!

せめてお前の歌を安酒で飲みほせば、
遠ざかる船のデッキにたたずむ気がする。

# 繰り返し

握りこぶしの中にあるように見せた夢を、
もう二年、もう十年、忘れすてるまで...

# 繰り返し

No comments:

Post a Comment